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【英語ICT教育】メリットや取り組み事例まで

この記事では、近年教育現場で関心が高まっている英語ICT教育について紹介します!導入のメリットや、実際に学校でどのようにICT教育が利用されているのかについて解説していきます。

ICT教育とは?

ICTとは”Information and Communication Technology”の略で、情報通信技術を指します。現代では、ICTは生活の様々な場面で使われています。

そしてICT教育とは、学校での教育にパソコンやインターネット、動画などの情報通信技術を活用するという、教育のデジタル化のことです。文部科学省も学校のICT環境整備を積極的に推進し、生徒1人につき1台端末を支給するGIGAスクール構想を掲げています。

 

ICT教育のメリット

次にICT教育のメリットを紹介します。1つ目のメリットは授業の幅が広がることです。例えば、昨今「やり取り」をする力・即興を意識した言語活動の重要性が増していますが、ZOOMなどのビデオ機能を使うことで、海外の生徒と簡単にやり取りが可能になります。また海外の生徒とメールのやり取りをする等、ICTツールを使用することでこれまで難しかった実践的に英語をつかう機会を提供することができます。

2つ目のメリットは生徒が主体的に授業に取り組めることです。「異なる文化を学ぶ楽しさ」「世界の同年代のともに、学ぶ・活動する実感」をもつことで生徒の関心が高まり、より能動的に授業に参加できるでしょう。

また生徒たちが出ていく社会は、ビデオ会議ツールからパワーポイントなどの資料作成ツールまで、ICTが当たり前に利用される社会です。ICTスキルは「雇用される力(employability)」につながります。外国と関わって仕事をしたい場合にはなおさらでしょう。授業で少しずつでもツールに触れていくことは、生徒たちの将来の可能性を広げることにつながっています。

もちろん、ICTツールを利用することが目的になっては本末転倒です。教科のなかで、また教科を超えて「生徒に身につけてほしい力」を明確にした上で、少しずつ取り入れていきます。

参考:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/content/1407073_09_1_2.pdf

 

 

英語ICT教育の取り組み

実際に英語ICT教育の導入事例を、小学校・中学校・高校別に紹介します。

 

北海道札幌市の事例【小学校】

北海道札幌市の小学校6年生が行った英語ICT教育の事例です。授業ではまず区内の中学生が作成した英語の中学校紹介の動画を視聴し、次に小学生が中学校生活や将来について考えてICT端末でスピーチを撮影します。そしてその動画を中学生に視聴してもらい、ウェブ会議ソフトを使って小学生と中学生がスピーチの振り返りや交流を行うという内容でした。端末や会議ソフト以外にも、スピーチの評価には学習支援ソフトを使用してチャット機能を活用するなど、様々なICT技術を使うことで授業が円滑に進みました。

参照:小学校・第6学年・外国語科・My Future, My Dream 夢宣言スピーチをしよう(札幌市)

https://www.mext.go.jp/content/20211005-mxt_kyoiku01-000015515_gaikokugo_sj5.pdf

 

川西小学校(兵庫県)の事例【小学校】

ZOOMを使って、マレーシアの小学生とオンライン交流授業を実施した事例です。事前学習でマーレシアはどんな国か、また交流に必要な英語表現を学習。当日はマレーシアの生徒とZOOM上で交流し、自己紹介やゲーム、お互いの国に関する質問をし合いました。授業後、生徒からは文化の共通点・違いの発見や英語を学びたい!などの感想がよせられています。

鳥取県 青翔開智中学校の事例【中学校】

鳥取県の青翔開智中学校の事例です。ここではバーチャルツアー(動画)とオンライン国際交流を組み合わせ、zoomを用いた国際交流プログラムを行いました。映像を通して世界各地を探検し、現地に住む人とコミュニケーションを取りながら社会問題について理解を深めることができます。スラム街バーチャルツアーを行うことに加え、フィリピンのゴミ山問題、そこで暮らす同年代の子どもたちの生活、スラム街の実際の様子について動画を視聴し、フィリピンの抱える現代の社会問題について英語で議論を交わします。実際に現地の声や問題を聞くことで深くSDGsについて考える機会となります。

北海道教育大学附属釧路中学校の事例【中学校】

「書く力」を育てる授業で、オンラインツールを活用。1人1人のライティングをオンタイムで確認できるようにしています。生徒は学習課題に対する自分の考えを、ロイロノートに書き込みます。教師は全員の回答を踏まえた授業や添削ができるので、生徒それぞれに合わせた指導が可能になります。

https://www.mext.go.jp/content/20200911-mxt_jogai01-000009772_13.pdf

 

岡山県立勝山高等学校の事例【高校】

まず岡山県立勝山高等学校の2年生の事例です。ここではタブレットPCでエネルギー問題に関するプレゼンテーション用のスライド作成を行ったり、タブレット画面に手書きで説明を加えることで授業の効率化を図りました。またプレゼンテーション時にスクリーンとプロジェクターを使用しました。授業の進め方は、最初の10分程度でオンライン辞書を使った単語の意味確認、次の35分で文章のリスニングと音読に加えてプレゼンテーションを行い、残りの時間は講評とまとめという流れでした。

参照:外国語(英語Ⅱ)Lesson 5 Ice that Burns(岡山県立勝山高等学校) 

http://eduict.javea.or.jp/pdf/h24/53.pdf

 

静岡聖光学院中学校・高等学校の事例【高校】

次は静岡聖光学院中学校・高等学校のオンライン国際交流の事例です。課題解決型学習としてオンラインで海外の生徒と、自国・交流国のエネルギー問題についてリサーチディスカッション・課題解決プロジェクトを行いました。ここではJamboardをブレインストーミングに使ったほか、LINEを使ってアシスタントが英語学習をサポートするためのLINEサポートをICTとして利用しました。今後、オンラインを使って海外の人と協同することが多くなると予想されますが、グローバル化した社会で能動的かつ論理的に活躍する力をつける目的で行われました。

 

松蔭中・高等学校の事例【高校】

「中高生として社会をより良くする活動を行うこと」をテーマに、年間を通して、問題理解から問題解決のためのアクション立案・実行までを行っています。1学期には各学年にテーマを割り当て、学年合同でSDGsプレゼンテーションを実施。問題について知識を習得します。その上でZOOM等のオンラインツールを使用し、現地のNGO・NPOや現地の子どもたちから、問題の現状を現地の視点で学びます(※)。学んだことはプレゼンテーションとしてアウトプット。その後、2学期にはテーマに関して、問題解決のためのアクションを企画・実行します。実行したアクションは、2月に世界の生徒が集まるプレゼンテーション大会で成果を発表します。

※ザンビアの子どもたちとの学習風景(With The World)

With The Worldは、海外生徒と一緒に学ぶオンライン授業を提供しています。実践的に英語を使う場として、英語で社会問題を探究する場として、全国120校以上の学校・自治体(県庁・教育員会等)と提携しています。授業のご相談は、下記よりお気軽にお問い合わせください。※お急ぎの方は、お電話(078-600-2294)にてお問い合わせください。

 

まとめ

ICT教育の定義やメリット、英語ICT教育の取り組み事例まで紹介してきました!

上の導入事例で紹介したように、アクティブラーニングである問題解決型学習やバーチャルツアーなどのオンライン国際交流を通じて、zoomやLINEサポート等多様なICTツールを使用し、SDGsを含む社会問題をテーマとした異文化交流を推進しています。取り組みを通じて生徒は英語への学習意欲が向上し、主体的に授業に関わる効果があります。また異文化と関わることで新たな価値観を得る貴重な機会にもなります。

 

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