【英語ICT教育】メリットや取り組み事例まで

この記事では、近年教育現場で関心が高まっている英語ICT教育について紹介します!導入のメリットや、実際に学校でどのようにICT教育が利用されているのかについて解説していきます。
ICT教育とは?
ICTとは”Information and Communication Technology”の略で、情報通信技術を指します。現代では、ICTは生活の様々な場面で使われています。
そしてICT教育とは、学校での教育にパソコンやインターネット、動画などの情報通信技術を活用するという、教育のデジタル化のことです。文部科学省も学校のICT環境整備を積極的に推進し、生徒1人につき1台端末を支給するGIGAスクール構想を掲げています。
ICT教育のメリット
次にICT教育のメリットを紹介します。1つ目のメリットは授業の幅が広がることです。特に英語の授業ではビデオ機能を使って海外の生徒と簡単にやり取りが可能になります。2つ目のメリットは生徒が主体的に授業に取り組めることです。インターネットを使って検索を行ったり、動画を見たりして学習を行うことで生徒の関心が高まり、より能動的に授業に参加できるでしょう。
また英語ICT教育では、教師による一方的な授業よりも格段に英語のコミュニケーション力が上がり、異文化への関心が高まるという効果があります。発音を聞いたり、外国人と交流することで4技能が満遍なく身に付き、実際の英語コミュニケーションにおいて活用できると言えます。
英語ICT教育の取り組み
実際に英語ICT教育の導入事例をいくつか紹介します。
岡山県立勝山高等学校の事例
まず岡山県立勝山高等学校の2年生の事例です。ここでは、タブレットPCでエネルギー問題に関するプレゼンテーション用のスライド作成を行ったり、タブレット画面に手書きで説明を加えることで授業の効率化を図りました。またプレゼンテーション時にスクリーンとプロジェクターを使用しました。授業の進め方は、最初の10分程度でオンライン辞書を使った単語の意味確認、次の35分で文章のリスニングと音読に加えてプレゼンテーションを行い、残りの時間は講評とまとめという流れでした。
参照:外国語(英語Ⅱ)Lesson 5 Ice that Burns(岡山県立勝山高等学校)
http://eduict.javea.or.jp/pdf/h24/53.pdf
北海道札幌市 小学校の事例
次に北海道札幌市の小学校6年生が行った英語ICT教育の事例です。授業ではまず区内の中学生が作成した英語の中学校紹介の動画を視聴し、次に小学生が中学校生活や将来について考えてICT端末でスピーチを撮影します。そしてその動画を中学生に視聴してもらい、ウェブ会議ソフトを使って小学生と中学生がスピーチの振り返りや交流を行うという内容でした。端末や会議ソフト以外にも、スピーチの評価には学習支援ソフトを使用してチャット機能を活用するなど、様々なICT技術を使うことで授業が円滑に進みました。
参照:小学校・第6学年・外国語科・My Future, My Dream 夢宣言スピーチをしよう(札幌市)
https://www.mext.go.jp/content/20211005-mxt_kyoiku01-000015515_gaikokugo_sj5.pdf
次に、私達With the Worldの取り組み事例を紹介します!
鳥取県 青翔開智中学校の事例
最初は鳥取県の青翔開智中学校の事例です。ここではバーチャルツアー(動画)とオンライン国際交流を組み合わせ、zoomを用いた国際交流プログラムを行いました。映像を通して世界各地を探検し、現地に住む人とコミュニケーションを取りながら社会問題について理解を深めることができます。スラム街バーチャルツアーを行うことに加え、フィリピンのゴミ山問題、そこで暮らす同年代の子どもたちの生活、スラム街の実際の様子について動画を視聴し、フィリピンの抱える現代の社会問題について英語で議論を交わします。実際に現地の声や問題を聞くことで深くSDGsについて考える機会となります。
静岡聖光学院中学校・高等学校の事例
次は静岡聖光学院中学校・高等学校のオンライン国際交流の事例です。課題解決型学習としてオンラインで海外の生徒と、自国・交流国のエネルギー問題についてリサーチディスカッション・課題解決プロジェクトを行いました。ここではJamboardをブレインストーミングに使ったほか、LINEを使ってアシスタントが英語学習をサポートするためのLINEサポートをICTとして利用しました。今後、オンラインを使って海外の人と協同することが多くなると予想されますが、グローバル化した社会で能動的かつ論理的に活躍する力をつける目的で行われました。
最後に
いかがでしょうか?
ICT教育の定義やメリット、英語ICT教育の取り組み事例まで紹介してきました!
上の導入事例で紹介したように、アクティブラーニングである問題解決型学習やバーチャルツアーなどのオンライン国際交流を通じて、zoomやLINEサポート等多様なICTツールを使用し、SDGsを含む社会問題をテーマとした異文化交流を推進しています。取り組みを通じて生徒は英語への学習意欲が向上し、主体的に授業に関わる効果があります。また異文化と関わることで新たな価値観を得る貴重な機会にもなります。
With The Worldは「世界各地の同世代とつなぎ、交流し、深め合う」をモットーに、生徒のリアルな英語力や課題解決能力を育成し、小学生から大学生まで、全国60校以上で世界で活躍するグローバルリーダーを輩出しています。ご興味のある方は以下のリンクを覗いてみて下さい!
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