【Part2】池田泉州銀行 提供 MBSラジオ 世界一明るい経済電波新聞のラジオ出演をいたしました。
オンラインは国境を越える 100カ国とつなげる
先週に引き続き、ゲストは株式会社With The Worldの代表取締役社長 五十嵐駿太さん。
池田泉州銀行の新規制、独創性に溢れた企業や企業家を応援する『第22回ニュービジネス助成金』の大賞を受賞された企業です。
コロナ禍でも学びを止めない、オンラインで国際交流をするという新しい学びのスタイルを展開されています。
改めて創業からのお話を伺っていきましょう。
「創業は2018年です。25歳で起業しました。
大学の時はテニス漬けの毎日でした。
実は4年の時まで自分が何をしたいのか分からなかったんです。
ある日、録りためているテレビ番組を見ていると、海外で活躍する日本人の番組が多かったんです。
もしかしたら自分はこういったことに関心があるのかもしれないと思ったんです。
その中でフィリピンに居られる最も会いたい人にダイレクトメールを送ってみたんです。
そうすると”ぜひ会いましょう”と返信いただきまして、フィリピンへ行ったことが最初の海外へのきっかけでした。
私は英語ができなかったんです。
できるのはテニスのコーチだけ。
現地でテニスコーチをするために行きました。
10月で部活動を引退して、およそ半年間フィリピンにいました。
他の国々でいうとカンボジア、ミャンマー、インドネシア、タイにも行きました。」。
フィリピンから各国へ。
どんな繋がりで行かれたのでしょう?
「街で滞在すると色んな人と出会います。
そこで自分のやりたいことや行きたい国について話しをするんです。
そこからの紹介ですね。
紹介されてその方に会いに行って、そのまわりの子どもたちとふれあうことが活動でしたね」。
具体的にはどんな活動だったのでしょうか。
「スラムにいる子どもたちの調査をしたいという気持ちがありました。
大学のテニス部に通う電車の広告でも貧困についての文字に目が止まりましたし、録りためているテレビ番組の内容も貧困や教育についてのものが多かったんです。
海外では学校に通っている子どもたちに色々とヒアリングをするんですが、スラム街のことについて尋ねると”あまりよく分からない”という回答が多かったんです。
私は勝手に地元のことだから理解できていると思っていたんです。
学校に通っている彼らはそのうち何かのリーダーになったり。
でもそうなった場合、自分の地域の魅力や課題を語れないのは問題だと思ったんです。
私自身、千葉の出身なんですが魅力や課題を語れるかというと疑問。
“自分は自分の国や地域のことを知らないかもしれない”。
この感覚は私だけでなく世界中で起きているんだと思いました。
留学すると自分の国が外から見えて関心を持つように、異文化交流をすると自国に関心を持つ子が多いんです。
現在、海外の同年代をオンラインで繋いでいますが、こういったきっかけを作りたかったんです」。
ビジネスにつなげるためにどんなアイデアがあったのでしょう。
「ソーシャルに近いモデルだとお金になりにくいです。
日本の学校から参加費用としていただけるんじゃないかと思いました。
色んな方にアドバイスを聞きに回ったんですが、100人が100人とも”やめたほうがいい”と言われました。
前例がないものだったせいもあったと思います。
成立させるのが難しい中、最初に導入していただけたのは関西学院高等部でした。
“これは意義があるし、生徒にとってもいい学びになる”と仰っていただけました。
それを皮切りに現在およそ80校に広がっています」。
海外へも展開は?
「インドネシアにチームがあります。
海外に広がっていって今年は提携校を100カ国に繋げたいと思っています。
そうすると海外の支社やチームを作っていかなければと思います。
その国はその国の人が理解していますので海外チームを作っていきたいですね。
現在、つながる子どもたちはWi-Fiだとかが整備された富裕層が多いです。
これからは教育環境が整備されていない環境にいる子どもたちにも届けていきたいです。
彼らはとても狭いコミュニティの中で暮らしていて将来の選択肢も限られています。
日本とつながることで日本に行きたいという夢が生まれたり、つながることで刺激を受けて将来の選択肢が広がるようにしていきたいです。
経済格差に関係なく繋げていきたいですね。
そのために売上の一部をインフラ整備に充てています」。
つながることで生まれる絆や想い。
想いはこの先の未来につながります。
池田泉州銀行 提供 MBSラジオ
世界一明るい経済電波新聞:https://www.mbs1179.com/akarui/
実際のトーク内容:https://www.mbs1179.com/akarui/archives/20220410.shtml