【WTW2021年展望】交流のあり方が大きく変わった2020年を経て、さらに日本や世界の学生のオンライン国際交流を確かなものに。
スタートアップ支援における専門性の高いパートナープラットフォームであるLuastuさんに取り上げていただきました!
Covid-19の1年だったと言ってもいい2020年。オンラインで日本の学校と海外との学校を繋ぐ国際交流に関するスタートアップWith The World(WTW)にとっても、これまでと大きく環境が変わった1年になりました。CEOの五十嵐駿太さんに、2020年に感じた課題と、2021年の展望を伺いました。
With The World | Website : https://withtheworld.co/
WTW × Luatsu : https://luatsu.jp/news/with_the_world_01/
フジテレビ フューチャーランナーズ 2020年5月27日放送 :
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive_86.html
目次
1. WTWとして事業面で感じた2020年の課題とは?
2020年新型コロナウイルスによるロックダウンで世界全体の教育環境に大きなインパクトを与えました。
外出自粛に伴い、世界各地の子どもたちが学校に通えず、通信環境のインフラの整備が一気に進んだこともあり、世界各地の学校では「オンライン授業」という言葉が共通言語となりました。
・国際交流の中止とオンラインの限界
各国のロックダウンにより、海外研修や国内のイングリッシュキャンプ、留学などが次々に延期や中止となり、多くの学生が影響を受けました。もちろんオンライン交流など、様々な代替案はあったかもしれませんし、そうした希望を持っていた学生も少なからずいたと思います。
しかし、学校現場の多くは「オンライン授業」などの新型コロナウイルスの影響によって発生する緊急度の高い業務に着手する必要があります。オンラインでの国際交流についてはこれまで一般的に行われていたわけではありませんし、代替案まで手が回らず今年の国際交流は延期・中止と判断した学校が多くあります。
これは世界でも共通です。
多くの先生が「正直、ここまで新型コロナウイルスの影響が長引くとは思っていなかった」と話していますが、2020年だけではなく望みが託された2021年も第2波・第3波による影響で見通しが全くつかないのが現状です。
WTWとしては、コロナの状況でもこうした国際交流を活発化しようと2020年必死に活動してきましたが、まだまだオンラインで国際交流をすることが広く受け入れられているわけではありません。
このままいくと、2年連続で国際交流の機会が失われてしまう学生たちが多く出てしまうというのが現状と考えています。
2. 2021年、WTWとしてどのように対応し、成長していきたいか?
・オンライン×国際交流というアプローチで「学びを止めない」教育を目指す
2021年も2020年に行ってきた取り組みを加速させていきます。すでに世界54カ国、330校、70万人の小学校から大学まで、世界各地に持つ多くのネットワークができています。このネットワークを活かし、世界の同年代の学生たちをオンラインで繋ぎ、学びの場づくりに徹する予定です。
もちろん、オンラインで実施いたしますので、日本中・世界中どこからでも授業に参加可能です。2020年5月から7月は、緊急事態宣言によって、完全非対面型として全生徒、自宅からリモート参加する学校も多かったです。
2018年に事業を開始し、ノウハウを積み重ねてきたWTWですが、2020年度は1,000人の先生・学生(中学1年生~大学4年生まで 中学40% 高校40% 大学・短大・専大20%)の国際交流を創出し、更にノウハウや実績、オペレーションを強化してきました。
最短でお声がけをいただいてから45日間で、海外校を開拓し、学校の先生から授業目標をヒアリングし、学校の特色や生徒の英語レベルに合わせ1つ1つ丁寧にその学校独自のPBL(プロジェクトベース型学習)のグローバルプログラムを構成し、授業を運営しています。
授業の共通言語は英語で行いますが、実施してきた学生の8割以上が「英語に自信がない」と答えています。そのため、1人1人が発言を多くできるよう少人数グループにオンライン上で分けた後、そのグループにWTWで研修を積み重ねてきたアシスタントスタッフが言語・議論をサポートしており、自信がない学生でも安心して参加可能です。
さらには生徒によってサポートして欲しい度合いが異なりますので、その生徒に適したサポートを行うので、生徒の満足度は平均90%以上と高く保持し、1歩踏み出せる環境づくりに尽力しています。
こうして一歩一歩取り組み、2020年は大きく成長できました。しかし、いまだ国際交流ができていない大多数の学生の方々に利用してもらえるよう、2021年はチームを更に拡大し、より多くの学校にWTWのプログラムを使っていただける体制を構築していきます。
・世界100カ国1000校まで連携校を増やし、あらゆる国の異文化の同年代と繋がる体験を多くの若者に
WTWは2018年創業当初から「教育を世界の果てまで届け続ける」ことをミッションに掲げています。
WTWから直接全世界の人々に教育を届けることは時間がかかり過ぎるため、WTWのプログラムを導入している子どもたちに先ずリーチし、その子どもたちが自分の地域で、教育を受けることのできていない人たちに対して、教育や教養、知識を「共有する」プロセスを創りたいと考えています。そのために、先ずはネットワークと学びの場づくりに焦点を当て、2021年は世界54カ国から100カ国へ、330校から1000校へと連携校を増やし、世界各地の同年代が学び合える場を創造していきます。
このネットワークやこれまでの経験を活かし、例え今年に新型コロナウイルスで海外に行くことのできない状況が続いたとしても 「オンラインによる国内留学」 というアプローチで国際交流を届けて参ります。
その中で、立場やバックグラウンドが異なる同年代と多くコミュニケーションを取る過程で、1人でも多くの若者が、海外や自国の地域の魅力や課題に着目し、自分たちの関心のあるテーマで、世界みんなで手を取り合って、「今自分たちにできること」として、主体的に1歩踏み出す/継続的に行動する機会創造に一生懸命に努めていく所存です。
これからもそんなWith The Worldの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
・With The Worldの社名とロゴに秘めた想いについて
「With The World」という会社名には、世界中が一丸となって社会問題を解決し、
1日でも早く平和な世の中になるよう願いを込めました。
私たちのシンボルマークは、世界平和な世界を目指し、人と人とが繋がり協力し合うことで、
「世界と共に社会問題を解決する」というコンセプトをもとに構成されています。
シンボルカラーが表現したいイメージは「SDGs」「多様性」「平和」「希望」そして「子供」です。
5つのリボンは、5大陸(ユーラシア大陸・アフリカ大陸・アメリカ大陸・オーストラリア大陸・南極大陸)を表しています。
将来に希望を抱く人たちがお互いに手と手を取り合って、
対話を通じてひとつに繋がっていく想いを胸に抱きながら、これからも尽力してまいります。
株式会社With The World
代表取締役 五十嵐 駿太
HP:https://withtheworld.co/
住所:650-0035 兵庫県神戸市中央区浪花町56三井住友銀行神戸本部ビル2階 起業プラザひょうご内
【執筆者】Luatsu
アジア発スタートアップ・起業家支援
日本から世界に活躍できるスタートアップ・起業家を支援するための専門家ネットワーク。日本人の起業家・スタートアップに加え、日本に関与する外国人の支援も行う。
URL:https://luatsu.jp/news/with_the_world_02/