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新しい修学旅行「SDGs修学旅行」とは 取り組み・事例を紹介

 (1)ただの観光で終わらせない 修学旅行×SDGs

年に一度の一大行事、修学旅行。普段とは異なる生活環境の中で、見聞を広め、自然や文化に触れ、集団行動のあり方について体験を積むことを目的とした修学旅行ですが、現在学校現場では、この従来の修学旅行のあり方を模索する動きが出てきています。

日本修学旅行協会理事長の竹内秀一氏は、これからの修学旅行のあり方について、以下の様に語っています。

SDGsをはじめとしたプログラム構築、分散型による体験活動、現地の人々とのディスカッション、オンラインも含めた事前学習・事後学習へのサポートが教育現場に求められている。

【引用:トラベルボイス 変わる修学旅行の今後とは?環境変化の実態と「探究学習」に関する】

https://www.travelvoice.jp/20231005-154354

 

2020年〜2022年の小・中・高の学習指導要領改定を皮切りに「探究学習」が重視されている昨今、SDGsの様に、唯一の正解のない問題に対して考えていくことが求められています。その動きは、普段の学校での授業のみならず、修学旅行といった学校行事でも取り入れていくことが求められています。

↓英語科の探究授業については詳しくはこちらから!↓

【英語の探究授業、基礎から事例まで徹底解説!】

https://withtheworld.co/english-inquiry-based-learning/

 

(2) SDGsを学校現場で取り入れる意義

  SDGsとは「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、2030年を期限とする包括的な17の目標および169のターゲットによって構成されており、人類や地球上の生物が将来にわたって存続するために必要な内容を項目を示しています。

環境問題や資源問題、貧困の拡大が深刻化している現代社会において、SDGsは貧困を撲滅し、地球を守り、誰もが平和に暮らし続けるために世界が取り組むべき目標として重要視されています。

【参照:持続可能な世界への第一歩 SDGs CLUB】

https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/

 この様にSDGsに注目が集まる中、これらの問題の解決に取り組んでいく若者の育成が教育現場で求められています。その一つとして、SDGsが目指す持続可能な社会の担い手を育成する「持続可能な開発のための教育(ESD)」が教育現場で取り入れられます。従来の受け身な学びとは異なり、探究的な学習過程を重視し、学習者を中心とした主体的な学びの機会の重要性が高まってきています。

↓SDGs教育について詳しくはこちらから↓

【学校でできるSDGs教育とは?事例と共に解説します】

https://withtheworld.co/sdgs-education/

 

またこの様な教育現場の変化は、普段の授業だけでなく、修学旅行にも変化をもたらしています。修学旅行という実践的な体験を通して、生徒たちは地域課題や環境問題について深く学んでいくことができます。

 

(3)教育事例紹介

・フィリピンが抱える環境問題について考える 新渡戸文化中・高等学校の事例

東京都にある新渡戸文化中学校・高等学校では、フィリピンのイロイロ市を訪問し、フィリピンが抱えるゴミ山問題や貧困問題について考えていきました。

ただ楽しい旅行や英語学習で終わるのではなく、現地の現地の若者とローカルな村や小学校、ゴミ山を訪問し、様々なバックグラウンドを持つ人々と交流していく中で、フィリピンの社会問題に関する理解を深めていきます。

本プログラムは、事前研修、現地研修、事後研修の3つで構成されています。事前研修では、フィリピンの現状、また教育/経済活動、歴史/平和、伝統継承/衣食住、ジェンダーの中から日本の現状について調べていくことで、SDGsに関する基礎知識を得て、現地での研修で深めたいテーマや問いを決めていきます。事後研修では、プレゼンテーションを行い、現地での学びを通し、事前研修でのテーマや問いに対し、それらを実現するプロジェクトを考え、発表していきました。

【フィリピン研修!ー新渡戸文化中学校・高等学校ー】

https://withtheworld.co/nitobe-school-philippines-studytour/

 

・インドの教育課題について学び考える 松蔭中学・高等学校の事例

SDGs貢献都市である兵庫県神戸にある松蔭中学・高等学校では、NPO法人ニランジャナセワサンガの協力を得て、インドにあるスジャーター村をオンラインで訪れました。

本プログラムは、貧困問題やジェンダー問題、そこから生じる教育問題といったインドの抱える社会課題について、現地の学生との交流や現地のNPO法人のパネルディスカッションを通して学んでいきました。インドが抱える社会問題に対して我が事意識を持ち、国際社会の一員としての意識を育んでいきました。

【松蔭中学校・高校で、インドオンスタディーツアー実施!】

https://withtheworld.co/shoin-juniour-high-school/

(4)SDGs×修学旅行で、次世代を支える人材育成を

いかがだったでしょうか?この様に、環境問題や貧富の格差といった多くの問題が深刻化している現代社会において、持続可能な社会を実現していく次世代の人材の育成が早急に求められています。

弊社With The Worldでは、フィリピンや台湾、ベトナムといった国での海外修学旅行を展開しております。それぞれの国が抱える社会問題を、SDGsの視点で考え、現地の同年代とディスカッションを行い、自分たちで考えた解決策を実践していくフィールドワークを提供しております。

 

(5)修学旅行での学びをその先へ 事前・事後研修

また弊社With The Worldでは、SDGs旅行前の、事前・事後研修プログラムにも力を入れており、修学旅行での学びを一生ものにすることができます。

現地での研修をより学びのあるものにする 事前学習

現地渡航前にオンラインで現地の同学年とオンラインで繋ぎ、事前に現地の学生と打ち解け合い、事前に現地での活動の目標を明確にすることが可能になります。

また、事前にSDGsに関する社会問題についてリサーチを行い、現地での研修で学びたい事を明らかにしていきます。

現地研修での学びを今後に繋げる 事後学習

帰国後の事後学習では、研修で得た学びや気付きを共有する時間を設け、これからこれらの学びをどの様に生かしていくのかについて考えていく時間を設けます。これまでの参加者の事後アンケートでは、「SDGs達成、社会問題の解決のために何かアクションを起こしたいですか?」との問いに、全員が「はい」と回答しています。

 

これからの新しい修学旅行のかたちであるSDGs修学旅行を取り入れ、子ども達にSDGsをより身近に感じてもらいませんか?

 

 

 

 

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