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英語PBL授業例10選!グローバル人材を育てる探究学習の進め方【2026】

「英語を話せるようになった先で、生徒は何を成し遂げられるのか?」
この問いに応える形で、一部の中学校や高校では英語PBL(Project-Based Learning)の導入が進んでいます。
従来の講義型授業とは異なり、英語PBLは英語を道具として未知の課題に挑む力を育む学習モデルです。
本記事では、英語PBL授業例を豊富に紹介しながら、導入メリットや評価方法、実践のポイントまで解説します。

 

英語PBLとは?「知識習得型」から「探究活用型」への学びの転換

英語PBL学習の主な特徴は以下の通りです。

・「英語で」学ぶスタイル
英語は学習のゴールではなく、知識を得たり意見を伝えたりするためのツールとして扱われます。

・主体的な学び
問題を発見し解決策を模索するプロセスを通じて、生徒の主体性を引き出します。
多様な技能の育成: 英語力に加え、創造力、論理的思考力、プレゼンテーション能力、問題解決力など、これからの社会で必要とされる力を総合的に養います。

 

英語PBL導入背景|探究学習とグローバル人材育成

・中学校、高校での探究学習必修化
・SDGs教育の浸透
・総合型選抜対応
・国際化戦略

英語PBLは、学校ブランドの差別化にも貢献します。

 

英語PBLで育つグローバル人材の資質

英語PBLを通じて育成される力は、単なる流暢さではなく、異なる価値観を持つ他者と協働し課題を解決する力です。

①批判的思考
海外データ参照・日本国内課題との比較で、多角的分析力を育成。

②協働力
チーム内で役割分担し、英語で合意形成。

③完遂力
言語の壁や予想外の事態を乗り越え、学びを継続。

 

英語PBLの授業例

学習の進め方

一般的なPBLの流れは以下の通りです。

①テーマ設定:解決すべき課題やプロジェクトの目的を明確にします。

②調査・計画:何を調べるべきか話し合い、必要な情報を集めます。

③自主学習・実践:獲得した知識を使い、解決策を考えます。

④まとめ・発表:成果を英語でプレゼンテーションし、フィードバックを受けます。

 

 

レベル別実践例

1.【中学生・企画型】

トピック:新入生や留学生のための学校ガイド作り

狙い:身近な施設やルールを英語で説明する活動を通して、自分たちの学校生活を客観的に見直し、他者へ伝える力を養う。

活動内容:
– 初めて学校に来る人が困ることは何か、学校の魅力はどこかをリストアップする。
– 教室の場所や校則などを英語でどう表現するか、効果的な伝え方をリサーチする。
– 調査結果をもとに、ターゲットに伝わりやすいパンフレットや紹介動画を作成する。
– クラスメイトに成果物を公開し、相互評価を通じて改善点や気づきを得る。

2.【中学生・国際交流型】

トピック:世界の「学校のルール」を比較して、理想の校則をデザインする

狙い:海外のパートナー校と校則や学校生活の習慣を比較し、その背景にある文化的な価値観や「なぜこのルールがあるのか」という目的を考察する。

活動内容:
– 自校の校則を英語でリストアップし、それぞれのルールの目的を自分たちなりに解釈する。
– オンラインツールを使って海外の生徒と交流し、日本では当たり前でも相手国にはないルール(またはその逆)を発見する。
– 双方の国で合意できる「グローバル・スタンダードな理想の校則」をグループに分かれて起案する。
– 作成した校則案を、クラス全体に向けて英語でプレゼンテーションする。

3.【中高生・フィールドワーク型】

トピック:街や学校に潜むジェンダー・ステレオタイプを探る

狙い:家庭や学校、公共の場にある性別による役割の固定観念を発見し、海外の事例と比較することで、誰もが自分らしく生きられる社会のあり方を英語で提案する。

活動内容:
– 家庭や学校、お店の売り場などを調査し、色、言葉、役割などが男女で区別されている事例をメモや写真に記録する。
– 海外の家庭や学校の様子を英語のサイトやSNSで調べ、日本との共通点と相違点を探す。
– 調査結果をもとに、「なぜこの表現は古いのか」「どう変えれば誰もが心地よいか」を英語でディスカッションし、改善案を考える。
– クラスメイトに向けて、調査で気づいた問題点と、それを解決するための具体的なアイデアを英語でプレゼンテーションする。

4.【中高生・フィールドワーク型】

トピック:学校のゴミ問題を世界視点で解決

狙い:学校内のゴミの現状を把握し、海外の先進的なリサイクル事例などを応用した解決策を英語で企画・提案する。

活動内容:
– 校内のゴミ箱を調査し、リサイクルの仕組みが整っているか、また正しく分別できているかなどの現状を調査する。
– 海外の学校や自治体で行われているリサイクルを推進する仕組みや資源を再利用する工夫を英語の動画や記事で調べる。
– リサーチしたアイディアを自校にどう応用できるか考え、具体的な「校内リサイクル推進計画」を英語でまとめる。
– スライドなどを使い、リサイクルの重要性と具体的なアクションをクラスでプレゼンテーションする。

5.【高校生・プレゼンテーション型】

トピック:多文化・多様性に配慮したユニバーサル給食

狙い:宗教的禁忌やベジタリアニズムといった食の多様性を学び、国境を越えて全員が楽しく、かつ美味しく食べられるメニューを英語で考案する。

活動内容:
– ハラール、コーシャ、ヴィーガン、アレルギー対応など、世界には様々な食のルールがあることを英語資料で学ぶ。
– もしクラスに多様な背景を持つ生徒がいたら、今の給食の何がハードルになるかを英語でディスカッションし、課題を見つける。
– 特定の食材を除去するだけでなく、代替食材を使い全員が同じものを食べて満足できるメニューを考案する。
– 考案したメニューのコンセプト、配慮したポイントなどを英語でプレゼンテーションする。

6.【高校生・国際交流型】

トピック:異文化間の「ステレオタイプ(思い込み)」を解き明かす

狙い:海外のパートナー校と英語でアンケートやインタビューを行い、互いの文化に対する先入観に気づくとともに、多文化共生意識を深める。

活動内容:
-「日本人は毎日寿司を食べている?」といった海外からの疑問や、自分たちが抱く「外国人はこうだ」というイメージをリストアップする。
– オンラインツールを用いてパートナー校の生徒と相互にアンケートやインタビューを行い、実際の生活習慣や考え方の違いを直接リサーチする。
– 調査で得られた生の声と、事前のイメージとのギャップをまとめたプレゼンテーション資料を作成する。
– 合同オンラインミーティングで成果を共有し、お互いの意外な共通点や発見についてリアルタイムで話し合う。

7.【高校/大学生・フィールドワーク型】

トピック:地元の観光スポットを外国人観光客にもっと優しくする

狙い:地元に住む・訪れる外国人が直面している「情報のバリア」を見つけ、お互いの文化を尊重しながら、誰もが安心して過ごせる仕組みを英語で提案する。

活動内容:
– 地元の観光地を歩き、外国語表記の不足やサービス面の障壁など、インバウンド対応における問題点を探す。
– 外国人観光客に英語でインタビューを行い、旅行中に不便に感じていることや具体的なニーズなどをリサーチする。
– 調査結果を反映させ、新しい看板デザインや英語版マップなどの具体的な改善案を作成する。
– クラスで発表し、相互評価やフィードバックを通じて提案の有効性を検討する。

8.【高校/大学生・企画型】

トピック:ファッション業界の環境・労働問題と自分たちにできること

狙い:衣食住という身近な消費行動が、SDGsに関連する国際的な環境負荷や労働問題と繋がっていることを理解し、具体的なアクションを構想する。

活動内容:
– 衣料品の製造プロセスにおける環境汚染や労働搾取の現状を英語で調べ、業界全体の構造的な問題を把握する。
– 自分の持ち物のタグなどから生産国や素材を辿り、グローバルな供給網(サプライチェーン)の背景を具体的に分析する。
– エシカル(倫理的)な消費を広めるため、SNSキャンペーンやポスターなどの啓発活動を企画する。
– 文化祭等の場を活用し、英語でのポスターセッションやブース運営を通じて解決策を提案する。

9.【大学生・国際交流型】

トピック:地域の自然遺産を100年後に残すための持続可能な観光プラン

狙い:地域の自然資本が抱える環境課題を調査し、海外の提携校とのオンライン交流を通じて、環境保護と観光を両立させる持続可能なプランを考案する。

活動内容:
– 地域の川、森、山などが直面している具体的な環境負荷(ゴミ問題や外来種など)を調査する。
– 特定した課題に対し、海外の先進国の事例を英語でリサーチし、自分たちの地域にどう応用できるか英語でプランを練る。
– 提携校の学生とリアルタイムで繋ぎ、事前に撮影した現地の映像や動画を交えながら、自分たちが考案したプランをもとにオンラインツアーを行う。
– 発表後、双方のプランについて「このプランは観光客にとってどのように魅力的か?」「自然への負荷は本当に最小化されているか?」などをテーマにディスカッションを行う。

10.【大学生・企画型】

トピック:地域の工芸品を世界に届けるマーケティング

狙い:地元の伝統産業の価値を異文化圏のニーズに合わせて再解釈し、発信する力を養う。

活動内容:
– 地元の伝統工芸などについて調べ、製造工程やこだわり、課題をリサーチする。
– 海外のトレンドを英語で調査し、自分たちの伝統工芸が海外のニーズにどう合致するか考える。
– 英語での商品紹介動画や、Instagram用の魅力的なビジュアル、海外向け販売サイトのラフデザインを企画・制作する。
– 制作したプロモーション案をクラス内で発表し、改善点や気づきを得る。

 

​​探究学習に国際要素を組み込む方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
英語PBLに取り組むにあたり、SDGs・多文化共生・国際課題との接続をお考えの方は、ぜひあわせてご一読ください。↓

■中高教員必見!探究学習に国際要素を組み込む方法と実践ガイド

https://withtheworld.co/inquiry-learning-global/

 

 

英語PBL評価のポイント|ルーブリックで可視化

 

評価は文法や発音の正確さだけでなく、多層的観点で行います。

英語PBL授業のルーブリック評価基準表(問いの質・情報分析力・協働力・発信力)

総合型選抜で求められる思考力・判断力・表現力と直結し、生徒は主体性を発揮できます。

 

英語PBL導入の年間モデル例

 

・探究テーマ設定(校内 or 外部プログラム)
・英語PBL授業実施(情報収集・分析・チーム議論)
・オンライン国際交流 / 海外研修
・発表会・ポートフォリオ作成
・評価・振り返り・改善

1年間の成果を英語でアウトプットすることで、生徒は学習効果を実感し、自信に繋がりやすくなります。

 

まとめ|英語PBLで育む探究型英語授業のコツ

 

英語PBLは、教科書の中の英語を「社会の課題を解決するための道具」に変える活動です。身近な疑問から始まる探究心と、世の中への関心を結びつけることで、教室での学びが世界と地続きであると実感できる授業を実現します。
単に「英語で話す機会を作る」「国際交流をする」といった表面的な活動に留まらず、学校のカリキュラムや生徒の実情に合わせた設計が重要です。

貴校での実践を具体化したい方へ。
探究学習や英語PBLを教室の外へ広げたい先生向けに、国際交流プログラムの導入事例や年間設計モデルの資料をご用意しています。
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