関西学院高等部 オンライン国際交流レポート
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2025年1月21日に、関西学院高等部にて、海外生徒とのオンライン国際交流が行われました!
Global Studies2の授業を受講している高校二年生が参加し、台湾・アフガニスタン・インドネシアの生徒と交流しました。
このプログラムでは、英語でのプレゼンテーションや、お互いの国の状況について質問するインタビューなどを探究活動の一環として行います。それらを通して、実践的な英語力の向上はもちろんのこと、探究テーマの更なる理解向上とともに、次世代のリーダーに求められるコミュニケーション力・問題解決力などの実践的なスキルの育成を目指しました。
国・場所に関係なく、ともに考え、学び、成長できるプログラム
当日は、以下の流れで授業を実施しました!
①イントロダクション
②自己紹介
③探究テーマの発表
④インタビュー
⑤ディスカッション
まず最初に、イントロダクションとして、授業の流れの説明をした後、ラーニングアシスタントと一緒に、用意したインタビュー質問の確認・用意した質問に対して海外生からどんな質問が返ってきそうかなど、国際交流をスムーズに進める為に、事前に打ち合わせを行いました。
その後、海外生徒も参加し、最初の交流として、一人一人が名前・ニックネーム・好きなものを紹介しました。プレゼンテーションやインタビューなどの本題に入る前に、英語で主体的に会話を交わすことで、生徒さんの緊張も次第に解け、楽しいウォーミングアップになりました。
全員の自己紹介が終わると、次はグループごとに取り組んできた探究テーマについての発表です。この発表では、日本生・海外生ともに英語でプレゼンテーションを行います。生徒さんは、グループで探究したいテーマを事前に選び、調べ学習・それをまとめたスライドを準備して、当日の授業に臨みました。
以下は、実際に各グループが取り組んだテーマです!
・English education (or education related topic)
・Impact of my country to the world (power of culture of my country)
・Population-related issues (birth rate, aging population etc )
・Poverty
・Gender isuues
探究のテーマは、教育・権力・人口問題・貧困・ジェンダーと多岐に渡りますが、社会問題と結びついたトピックが多くありました。テーマに関しての自国の状況と、他国の状況を知り比較することで、生徒さんは、より広い観点から、さらなる発見や新しい考えを得ることが出来たのではと思います。
プレゼンテーション発表の後は、それぞれ(日本生↔海外生)にインタビューを行いました。
〈日本生→海外生〉
・小学校で英語教育は必要か
・日本と聞いて思い浮かぶもの/自国で誇りに思っているもの
・「日本の貧困」についてのイメージ/子ども食堂は海外にもあるのか
・その国ではどんな賃金格差があるか/賃金の男女格差はあるか
〈海外生→日本生〉
・もしもあなたがアフガニスタンにいて、外に出て勉強する環境が無かったとしたら、
勉強へのモチベーションは下がると思うか
・台湾と自国で、英語の授業の違い
・今のアフガニスタンについてどう思うか
・「貧困」に対して、ユースとして取れる行動や解決策
・日本で当たり前になっている男女格差
当日は、上記の質問が英語で交わされました。
探究テーマに関しての相手国の状況を質問するグループもあれば、逆に自国の印象を質問するグループもあり、社会問題について真剣に向き合う貴重な時間になりました。日本生・海外生どちらにとっても、自国の問題・世界の問題・これからの時代を担う自分たちに何が出来るのかについて、もう一度考え直す良いきっかけになったのではないでしょうか。
最後の交流として、コンセンサスゲームを用いたグループディスカッションを行いました。自国とは異なるそれぞれの国の食べ物など(アフガニスタンのチャーハン、台湾のタピオカ)を知ることが出来て、興味深い文化交流の時間になりました。最初は国際交流や英語力に不安を感じていた生徒さんも、英語で積極的に自分の考えを発言している姿が印象的でした!
テーマについて真っ向から向き合い論理的に考える場面・海外の状況や異文化について、お互いが尊敬し合いながら理解しようとしていた場面・勇気を出して自分の意見を英語で伝えていた場面など、今回のプログラムを通じて、生徒さんが主体的に学び、成長するシーンを沢山見ることが出来ました。
普段はラーニングアシスタントがファシリテーターとしてサポートをしていますが、「自分たちでも挑戦してみたい!」とのことで、積極的に指名や質問をして、新しい学びを得ていたグループもありました。
生徒さんからのコメント
プログラムに参加してくださった生徒さんから、多くの嬉しいコメントを頂きました!
「アフガニスタンでは女子が学校に行けていなかったり、教育施設が足りていないことを知った。それに比べて日本はすごく平和だが、今の生活は当たり前ではなく、勉強ができる環境に感謝しないといけないと感じた。」
「台湾ではジェンダー問題に対する政府の予算が削減されたこと、アフガニスタンではEarly marriageが問題となっている。国によって問題点は異なるので、お互いに共有することで、政策に関して真似できるところがあると思う。問題が違うから意味がないのではなく、こういう機会を大事にしていきたい。」
「自分たちが調べている社会問題について、世界的な視点で意見を交換でき、とても有意義な時間になった。」
など、今回のプログラムに参加したことで得た、新しい発見・学びについて書いてくださった生徒さんもいれば、
「質問を投げかけた時、自分が想定していた返答が返ってこなくて、自分の知見の狭さを感じた。」
「異国の人と自分の国のことを発表し合うことにすごく魅力を感じた。実際のその国の生徒から教えてもらうことでより理解が増すし、親近感がわいた。また、今回のプログラムを通して、スピーキングやリスニングなど自分の英語力をもっと上げていかねばということにも気づけた。」
など、異文化交流ならではの難しさを実感したことで、異文化理解や今後の英語学習への意識がプラスに変わったという生徒さんもいました。
今回、挑戦した・達成した経験が、生徒さんの自信やこれからのモチベーションアップに繋がる機会になっていれば非常に光栄です。
最後に
現代、「社会問題は国境を越えた協力が必要」とされている時代です。
国際交流授業に参加された生徒さんは、自分の英語力が世界でどこまで通じるかはもちろんのこと、社会問題についての新しい発見や、異文化コミュニケーションの重要性を自分の身で実感することができます。探究活動と異文化交流を融合させたこの授業は、グローバル社会のリーダーに求められる実践的なスキルを、生徒さんが自分たちで学ぶことの出来る絶好の機会です。
弊社With The World の国際交流授業を通じて、生徒さんが将来世界で活躍する為に必要な技術を学ぶ第一歩を後押しできれば幸いです。
その他のオンライン国際交流授業については、以下をご覧ください。
・松蔭中学校・高等学校 シリアのオンラインスタディツアー
日本で学ぶシリア ~「平和」な社会とは?~ | WithTheWorld
・明石商業高校 オンライン国際交流授業
明石商業高校 オンライン国際交流 レポート | WithTheWorld
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