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  毎日新聞社 月刊『毎日フォーラム』 地域課題をアジアの生徒と考える 

毎日新聞社 月刊『毎日フォーラム』 地域課題をアジアの生徒と考える 

2019/08

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ご縁あって、月刊『毎日フォーラム』で 株式会社With The Worldが提供している海外とのオンライン国際交流授業の様子を取り上げていただきました。

以下、掲載分
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「地域と協同し学びを深めるプログラムを学校の中に創(つく)る。そうすることで地域の魅力を知り、課題解決にも向き合える若者を輩出したい」。

 そう決意し昨年4月に起業をした。そう考えるきっかけとなったのは学生時代のフィリピンでの体験だった。
現地で、寄付でいただいた100本のテニスラケットを用いてテニスコーチをした。
さらに、NGO(非政府組織)のLOOBの活動を通して120人の子どもたちと接した。活動中に二つのことに気づいた。
一つ目は貧しい環境で学校に行けない子どもたちでも、それぞれにさまざまな才能を秘めていること。
二つ目は、地域のスラム街の状況について、学校に行くことができる子どもたちはあまり理解していなかったことだ。

 その時に、地域の人がその地域にある課題に目を向けて、課題に取り組むことが必要なのではと考えた。
フィリピンに限らず、例えば日本でも、自分の生まれ育った地域の産業や文化を友達に説明できる子どもたちは少ないだろう。
学校教育の段階で地元の産業について学ぶ機会を設ければ、地域をより理解した学生を育むことにつながると思った。

 そこで、昨年4月から、兵庫県西宮市の関西学院高等部と、インドネシア・バリ島の高校生を週に1度、インターネットでつなぎ、
両国の社会課題を議論し合う授業を始めた。4人ずつのグループで外国人とペアになり、それぞれの課題に働きかけるアクティブラーニング授業だ。

 授業は、はじめにファシリテーターが議論の要点を伝え、残りの9割がオンラインを通じた学生間でのディスカッションで構成される。
各地域の解決策を、文化が異なる海外生とともに仮説を立てる。
相互訪問では実際にチームのメンバーと会い、アイデアを実行し、最後には一つの資料を2拠点一緒に発表を行う。

 各チームの活動は面白い。例えば「貧困と教育チーム」は、バリ島ではスラム街の子どもたちの支援を取り上げた。
両国で寄付を募り相手校に送ることや、相手校の教室に招き、生徒が考えた授業で英語や日本語を教えていた。

 一方、日本の生徒もこれまで知らなかった日本の貧困課題に目を向ける。地域NPOへのインタビューを通して情報を収集し、子ども食堂での支援を考えた。
「伝統産業と観光チーム」では、和ろうそくの老舗「松本商店」と協同し、インタビューで現状を把握した上で海外校と模索し、
和ろうそくの周知を目的にろうそく作りイベントを開催し80人を集めた。
松本商店に提出したアンケートでは、和ろうそくのきれいなデザインや独特な燃え方をすることから、「クリスマスのような特別な日に和ろうそくで礼拝を行いたい」「絵付けをし、灯籠流しをしたい」など「仏壇」のイメージと異なる発想の和ろうそくの使い方に関係者は驚いていた。

 地域活性において未来を担う若者の協力は必要不可欠だ。
地域の人や海外の生徒と協力して地域活性を考えるこのプログラムを各地で導入し、地域と世界をつなぐ「グローカル人材」を輩出していきたい。まだまだ日本とつながりを求める海外校は多くある。ぜひ皆様の学校でもどうだろうか。

いがらし・しゅんた 1992年千葉県生まれ。15年東洋大経済学部卒(部活:体育会硬式テニス部 所属)。15年パソナグループに入社し六つの新規事業立上げに従事。18年株式会社WithTheWorldを創業。

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オンライン記事:https://mainichi.jp/articles/20190807/org/00m/010/006000d 

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